憲法・刑法をメイン素材として【論点】を巡る学説を可能な限りシンプルに分析したり、【過去問】の分析などをしてます。 理系からロースクールに入学した女学生・【神渡(カント)さん】と、男性教授・【玄人(クロード)先生】の対話などを主として物語は進みます。 単に学説を分析するだけではなく、その分析結果を過去問や判例の理解にどう活かせるかについても検討する予定です。

【対話】司法試験 平成25年度 憲法の分析(13)

払猿:次は、何をもって相対的平等、つまり、”合理的区別”と判断するかですね。
これは、「正当化論」のレベルの問題です。
Aの訴訟代理人として、どう主張しますか?

神渡:「二重の基準論」の考え方で、”合理的区別”であるか否かを判断します。
精神的自由の制限には、「違憲の推定」が働きます。
それを前提に、具体的審査基準は、「保護強度」と「制限強度」の相関関係で判断します。

払猿:具体的審査基準は、どうなりますか?

神渡:本問の処分は、政治色の強さを主たる理由とする不許可処分ですから、政治的言論を理由とする不利益です。よって、精神的自由を理由とする制限にあたり、「違憲の推定」が働きます。
しかし、「平等」(14条)において、保護強度は、どう考えるのでしょうか?よく分かりません。

流相:え~と、これまでの議論と同じで良いのでは?

阪奈:でも、「平等」って、他者との比較概念です。
これまでの議論は、ある利益が憲法上保障されるのか?という権利の中身についての議論でしたが、「平等」では、中身の問題ではなく、他者との比較が議論の中心となりますので、これまでの議論と同じというわけにはいかないと思います。

払猿:皆さん、良いところに気がついていますね。
しかし、忘れてはいませんか?14条1項後段列挙事由について学説の対立がありましたね。

阪奈:あっ、14条1項後段の列挙事由を限定列挙と解し、その事由の別異の取り扱いについては、厳格に審査をするというのが通説でした。
ということは、14条1項後段列挙事由については、保護強度が強い、つまり、別異取り扱いが原則許されないということかと思います。

神渡:なるほど!そうですね。
そうすると、本問では、政治信条を主たる理由とする別異扱いですから、14条1項後段列挙事由に該当します。保護強度が強いわけです。

流相:そうなるんですね。

払猿:良いと思いますよ。
制限強度はどうなりますか?

続く・・・。

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