憲法・刑法をメイン素材として【論点】を巡る学説を可能な限りシンプルに分析したり、【過去問】の分析などをしてます。 理系からロースクールに入学した女学生・【神渡(カント)さん】と、男性教授・【玄人(クロード)先生】の対話などを主として物語は進みます。 単に学説を分析するだけではなく、その分析結果を過去問や判例の理解にどう活かせるかについても検討する予定です。

過程が重要です【刑法】の解法獲得のコツ-Part 5-【対話】司法試験論点分析◇合格方法論◇27・終

上場: とにかく、流相君の行為にこだわって何罪が問題となりそうか?ということを意識することが刑法のコツです。
 後は、構成要件それぞれの相違を押さえておくことが必要です。
 同じ財産罪である「窃盗罪」と「詐欺罪」は何が違うのか?
 その違いがどういう結論の違いをもたらすのか?
 そこまで理解しておく必要があります。

流相: それが難しいです・・・

上場: 具体的な事例でその違いを押さえておけば良いのですよ!
 たとえば、先ほどの流相君の”無銭飲食”で検討してみてはどうですか?

流相: 僕に詐欺罪は成立しません。
 オムライスを頼んだ時点では無銭飲食の意図はないですから詐欺罪の故意がなく、オムライスを頼む行為に詐欺罪は成立しません。
 また、僕は店員に何も言わずに密かにお店から逃げていますから、”処分行為”もない、というか処分に向けられた「欺」く行為すらありません。
 だから僕に詐欺罪は成立しません。
 僕は無罪です。

阪奈: 他に検討すべき罰条があるんじゃない?

流相: そんなに僕を犯罪者にしたいの?
 ひどいなぁ。

阪奈: 何言ってるの?
 これは勉強なの!
 窃盗罪の成否を検討する必要はあるでしょ?

流相: えっ?いやだって、「利益窃盗」に窃盗罪は成立しないじゃないか!

阪奈: それは通説的にはそうだけど、それは「物」の解釈を経た結果出された結論でしょ?
 「利益窃盗」に窃盗罪が成立しないことの筋は検討しないとダメだと思うわよ。
 そもそも、店の意思に反して、流相は代金債務を免れている、つまり意思に反して財産的利益を流相は得ているのだから、窃盗罪が成立するのでは?という疑問が出てくるんじゃない?

神渡: その上で、「物」に財産的利益が含まれるのか?という論点が出てくるのですね。
 結論としては、「物」は有体物をいう、というのが通説ですから、利益窃盗に窃盗罪は成立しない、ということになりますね。
 無罪となるにしても、やはりその過程が重要ですね。
 刑法って結構面白いです。

上場: 今日はこれくらいで終わりましょう。

神渡: 長い時間ありがとうございました。

阪奈: 大変勉強になりました。

流相: なんだか上手く勉強が進みそうです。
 ありがとうございました!!

---合格方法論・終---

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