憲法・刑法をメイン素材として【論点】を巡る学説を可能な限りシンプルに分析したり、【過去問】の分析などをしてます。 理系からロースクールに入学した女学生・【神渡(カント)さん】と、男性教授・【玄人(クロード)先生】の対話などを主として物語は進みます。 単に学説を分析するだけではなく、その分析結果を過去問や判例の理解にどう活かせるかについても検討する予定です。

タグ:錯誤

結局、故意とは?―【抽象的事実の錯誤論】6・終―司法試験【対話式 論点分析】

玄人: 同意殺人罪を「単なる殺人」を構成要件に含む犯罪類型とした場合に、同意の認識は不要となるのではないか? ということによく気が付いた!流相。 流相: そ、そうですか!  なんか久しぶりに褒められて嬉しいです。 神渡: たしかに、…

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同意殺人罪の構成要件の解釈―【抽象的事実の錯誤論】5―司法試験【対話式 論点分析】

流相: あ~~…  もう訳わかんない…。 玄人: ゆっくり考えれば分かる! 神渡さんはこう言った。 客観的に同意殺人罪の構成要件が実現されているといえるためには、論理的に、殺人罪の構成要件該当性が認められる場合には、常に同意…

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違法の量の軽重と構成要件の重なり合い―【抽象的事実の錯誤論】3―司法試験【対話式 論点分析】

流相: 認識不要説・必要説がなんか関係ありますか? 玄人: 関係する!  殺人罪と同意殺人罪とが重なり合うかどうか、要するに、軽重の関係にあるかどうかに関係してくるからな。 流相: はぁ…。 阪奈:・認識必要説は、同意殺人罪が成立す…

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同意殺の故意の認識内容―【抽象的事実の錯誤論】2―司法試験【対話式 論点分析】

玄人: Xが被害者Yの同意を得たと誤信して、Yをナイフで刺し、Yを殺した という事例で殺人罪は成立しないが、同意殺人罪は成立する。  その理屈はどうなってる? 流相: 通常、同意殺の認識は殺人罪の不法の量の一部ですから、殺人…

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【対話】錯誤論(旧司法試験昭和54年 第1問)(2)

玄人 :いよいよ、錯誤論に入る。 まず、どの錯誤? 流相 :方法の錯誤です。 玄人 :大きな分類として、どの錯誤だ? 流相 :(大きな分類として?) 神渡 :事実の錯誤だと思います。 玄人 :そうだそうだ!その錯誤のことだ。 では、事実の錯…

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【対話】被害者の同意(錯誤)その6

玄人:角膜摘出事件について検討しよう。 阪奈:選択可能性の問題としては、母親には自分の角膜を提供しないという選択肢は論理的にはありますが、実際には角膜を提供せざるを得ない状況にあると思います。 そうしますと、選択の可能性がないわけですから、…

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【対話】被害者の同意(錯誤)その5

流相:「法益関係的錯誤説」から (1)放棄する法益の正確な認識があり、 (2)放棄意思の任意性 が認められる場合に有効な同意があると考える場合、「条件関係的錯誤説」とどこがどう違うのですか? 阪奈:(2)放棄意思の任意性とは、選択可能性があ…

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【対話」被害者の同意(錯誤)その4

阪奈:たしかに、「法益関係的錯誤説」も、準強姦罪の保護法益を「性的自己決定の自由」と捉えます。 しかし、そこから、ただちに上の例で準強姦罪を成立させることにはなりません。 「性的自己決定」というものには、 (1)性行為に及ぶかどうか、 (2…

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【対話】被害者の同意(錯誤)その3

玄人:「自己決定」の重視か、「パターナリズム」の重視かという実質的な対立点についてはこのくらいにして、理論上の理由を検討しよう。 神渡さんがさっき言ったように、説の対立点は、「動機の錯誤が同意の無効をもたらすか」という点にある。 これについ…

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【対話】被害者の同意(錯誤)その2

玄人:判例の採る「条件関係的錯誤説」が妥当だと考える根拠は? 流相:やはり、生命の重要性です。 自分の命を放棄することに他者が許されない態様で介入することには刑罰をもって対処すべきだと私は思います。 玄人:この点に関して何か意見がある人? …

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【対話】被害者の同意(錯誤)

玄人:これまでは、被害者に有効な同意があったことを前提に議論をしてきたが、これからは、同意が錯誤に基づく場合の議論をする。 具体例は何かな? 神渡:「心中を申し出た恋人Yに対し、Xは追死を装ってその恋人に青酸ソーダを飲ませて死亡させた」とい…

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