憲法・刑法をメイン素材として【論点】を巡る学説を可能な限りシンプルに分析したり、【過去問】の分析などをしてます。 理系からロースクールに入学した女学生・【神渡(カント)さん】と、男性教授・【玄人(クロード)先生】の対話などを主として物語は進みます。 単に学説を分析するだけではなく、その分析結果を過去問や判例の理解にどう活かせるかについても検討する予定です。

【民法】の解法獲得のコツ-Part 1-【対話】司法試験論点分析◇合格方法論◇19

神渡: ついでで申し訳ないのですが、民法の「思考枠組」は何でしょうか?

流相: 民法と言えば、要件事実ですよね?上場先生!

上場: 民事訴訟法との関連に着目した点 ”は” 素晴らしいですね。

流相: 正解ではないのですか?

上場: もちろん、正解ではありますよ。
 ただ、もっと基本的な部分を押さえておかなければいけないと思います。

流相: 要件事実よりも基本的なこと、ということですか?

上場: ええ、そうです。

流相: では、実体法(民法)の要件・効果ですね?

上場: それももちろん基本的なことに入りますね。
 民法の要件・効果が分からなければ、要件事実は分かりませんからね。
 その意味では、実体法の理解はとても重要なことです。

阪奈: 上場先生的にはまだ不満があるみたいよ?

流相: なんだろう?
 これ以上は分からないんですが・・・

上場: そうですねぇ、具体例を挙げてみましょうか。
 たとえば、流相君が風邪をひいてしまって病院に行ったとします。
 しかし、医者の治療にもかかわらず風邪が悪化して肺炎になってしまい別の病院に入院して入院費等で20万円かかったとしましょう。
 流相君ならどうしますか?

流相: 風邪すら治せない医者は藪医者ですからその医者に損害賠償を請求します。

上場: その法的根拠は?

流相: えっ?
 えっと・・・

阪奈: 大丈夫よ、流相、あんたは風邪なんかひかないから(笑)。

流相: そんな問題じゃないだろ!

上場: 今、流相君が答えに窮した部分が重要なんですよ。
 ここも、事実と法律が交錯する部分なのです。
 この部分が実は難しい・・・
 だからこそプロフェッショナルとしての法律家の存在が必要となるのですけれどもね。
 損害が発生した場合、その賠償をその医者に請求したい、というのが事実の世界です。
 しかし、その医者が自分の責任ではないとして流相君の請求を拒否した場合、事実の世界では解決しません。
 解決の場は、法律の世界へと移ります。
 そうしますと、事実の世界の出来事を法律の世界へと移す必要が生じますよね?
 事実の世界と法律の世界を橋渡しする部分がどうしても必要になるんです。
 民法では、その部分をしっかりと押さえておかないと、知識はあるけど事案を解決することができない、という事態に陥ってしまうのです。

神渡: つまり、流相君の請求を法的に根拠付ける規定が何なのか?を判断しなければならない、ということですか?

上場: そうです。
 【法律関係の性質決定】と呼ばれたりしますけどね。

流相: その判断はどうすれば身につくのでしょうか?

阪奈: あんたも懲りないわねぇ・・・
 自分で考えるということはできないの?

流相: 身につけ方のコツを知っておくことが重要だろ?

---次回へ続く---

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