憲法・刑法をメイン素材として【論点】を巡る学説を可能な限りシンプルに分析したり、【過去問】の分析などをしてます。 理系からロースクールに入学した女学生・【神渡(カント)さん】と、男性教授・【玄人(クロード)先生】の対話などを主として物語は進みます。 単に学説を分析するだけではなく、その分析結果を過去問や判例の理解にどう活かせるかについても検討する予定です。

取捨選択の判断が問われます。【対話】司法試験論点分析◇刑法過去問講義-その27-◇平成26年度[刑事系科目 第1問]

阪奈: こんなものかしら、本問は。
 考え方によっては、乙には何ら犯罪が成立しない場合があるわね。

流相: そうだね。
 監護権者が複数いる場合なんて考えたこともなかったよ。
 意外に難しかったように思う。
 不作為の共犯なんて、不作為自体が難しいのに、それに共犯が絡むわけだから、時間が幾らあっても足りない。

玄人: 時間切れの途中答案だと合格は難しくなる。
 どの論点をどれくらい書くのか?という取捨選択の判断が問われてくる問題だったと思う。

流相: そこは、過去問を解いていていつも感じる点です。
 どこまで書けば良いのか?
 その判断の難しさ・・・

阪奈: たしかにねぇ・・・。

神渡: 答案構成の段階で詰めておかないと2時間という時間では収拾が付かないことになりそうですね。

玄人: 実務家は常に時間に追われているから、有限の時間でどうベターな解決に落ち着くことができるかがポイントだな。
 だから、出題者側も決してベストな解決を求めているわけではない。
 まずは、まずい解決を導かないように意識することが出発点だろう。
 たとえ、100の事件の内、99でベストな解決を導けたとしても、1つで無実の者を有罪にするような解決をした日には・・・

流相: なるほどです。
 善し悪しの差がありすぎると実務家として使えないということですね?

玄人: そういうこと!
 野球でも、調子が良ければノーヒットノーランだが、調子が悪いと1回でKOというピッチャーと、コンスタントに5回まで1失点でピッチングができるピッチャーがいるとして、監督としてはどのピッチャーを使うか?

流相: それは、ノーヒットノーランをするピッチャーですよ~!

阪奈: ・・・
 そんなピッチャー危なっかしくて監督だったら使うの躊躇するでしょ!!
 安定性がないと使えないわよ!

神渡: なるほど!
 実務家には安定性が求められているというわけですね。
 有限な時間の中で安定して力を発揮する能力を私たちも鍛えなければならないんですね。

玄人: そういうこと!

阪奈: 流相にはちょっと・・・

流相: いやいやいや、僕は好きなことだったら何時間でも集中できるタイプだから。

阪奈: ま、私も人の心配している場合じゃないわね。
 頑張ろうっと。

神渡: 私も頑張るから阪奈さん、これからもよろしくです。

流相: 僕もいるので宜しくね、神渡さん。

---平成26年度[刑事系科目 第1問]終---

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